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Fate 22
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- 2008/04/12(Sat) -
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女官が慌てて扉を開いた部屋は、とてもシンプルな作りで、寝台が一つと、その傍らに水差しなどが置かれた小さなテーブルがあるだけだった。
それだけで、何のために用意された部屋なのかが、おのずと知れてしまう。 欲情しているユリアスに、性急なまでにも押し倒されると思った俺は、衝撃に備えてきつく瞼を閉じた。 けれど、その衝撃のかわりに与えられたのは、寝台のかすかに軋む音だった。 違和感に目を開けば、寝台に腰掛けるように下ろされている自分と、目線を合わせるように肩膝を着けているユリアスの姿が視野に入る。 彼は、無意識にびくついていた俺の掌を取ると、うっすらと口を開いた。 「私が怖いか?」 そう俺に問うユリアスは、眉根をきつく寄せ、必至にあふれ出そうとする己の欲望の香りを押さえ込んでいる。 (……怖い、のだろうか?) 何故か即答出来ず、答えにつまづいてしまった俺は逡巡するように目線を落とし、自分の左手に注いだ。 その指先は導かれたまま、ユリアスの口づけを受けている。 そして俺をじっと見つめる視線に、わずかに目線を上げれば、熱を孕んでいる紺碧の双眼と交じり合う。 けれどギラギラとさせながら俺を求めている瞳は、相変わらずの異彩を放っているものの、何処かいつもと違っている。 そう、まるで俺の許しを請うかのような……そんな風に俺の目には映った。 あれほど毛嫌いしていた香りさえ、不思議と拒絶する気持ちが薄らいでいる自分に驚きは隠せない。 だけど、男に屈服させられ、蹂躙されることに抵抗が無くなったわけではないし、嬌声を上げさせられている艶かしい姿を想像するだけで沸き起こる羞恥心には、相変わらず目を背けたくなる。 それなのに、何故だろう。 ―――トクン…。 静かに俺の心臓が跳ねる。 ―――トクン、トクン……。 目前のユリアスの姿を見ているだけで、その鼓動の響きは、俺を急かすように早まっていくのだ。 同時にキュッと絞められたように、胸の奥が淡く切なくなってしまう。 そんな上手く表現できない気持ちを持て余しながら、俺は、 「……怖く、ないよ」 と、直視したまま微動だにしないユリアスに囁くように紡いでいた。 一瞬、驚いたように目を見開かせたユリアスは、押し留めていたあの甘く危険な香りを一気に解き放つ。 たちまちに俺の身体中が沸きかえり、急速なまでに思考が薄れていく。 キスしていた指先を解放したユリアスが、俺の後頭部の髪に触れ、やさしく撫で下ろした刹那、 「―――ぁ…」 細く甘い喘ぎが零れた。 それを耳にした途端、ユリアスは藤也の頭をグイっと引き寄せ、ずっとむしゃぶりつきたいのを我慢していた、赤く可憐な唇を強く、強引に吸って奪った。 同時に熱にまみれた舌が入り込んで、俺の舌先を絡めとっていく。 息も止まるような荒々しい口づけに耐えられず、ユリアスの外衣にしがみついた。 「許せ」 短く、そう独白したユリアスに腕をつかまれて身体を返された俺は、腰を浮かせた形で寝台に突っ伏していた。 (―――ひゃ……っ) バサリとドレスの裾をめくり上げる音と共に、俺の臀部がひんやりと空気にさらされる。 下着をつけさせてもらっていなかった滑らかな双丘にユリアスの熱い吐息がかかり、全身を駆け抜けていく、ゾクッという甘美な刺激が、沸き起こった羞恥心をうやむやにさせていく。 両手の指で丸みを大きく割られて露になった秘処を、濡れた柔軟な舌で舐め上げられ、 「やっ…ぁ、あぁ……」 俺の口から、わずかに抗いを見せる声が零れる。 けれどその声には、高揚した甘いものが入り混じっていた。 そして押し開くように舌を這わせられ、執拗に嬲られた俺は我慢できずに、ねだるように腰を揺らしていた。 〜To be continued〜 |
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