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Fate 50
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- 2008/05/30(Fri) -
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ウサギのルビーを見に忍び込んだと語る王女を前に、
姿を隠していた理由を、どう説明するべきかと、藤也は頭を悩ませていた。 (―――うぅ……っ) 何しろ、彼女のバックには一癖も二癖もありそうな母親がいるのだ。 迂闊なことを口にするわけにはいかない、と痛切に感じるものの、 こういう時はなおさらに、これといった名案はすんなりと思い浮かばないもので、 すっかり困り果てていた。 「……もしや、わらわは見てはならぬものを見てしまったのか?」 綺麗と思う顔の眉間に皺を寄せたままの姿を見つめていた王女は、ふと呟いた。 そう問われて返答に困り、セシアに向かって苦笑を漏らせば、 突然、しゃがみこんでいる藤也にガバッと抱きつき、 「大人は何を考えているのかわからぬ」 愚痴を零すように囁きを零した。 そうして顔を藤也の平たい胸に埋めていることに、違和感を持たないまま、 歳相応の甘えを見せるかのような仕草を見せている彼女からは、 微かではあるが、王家特有といわれる香が漂い始めている。 その淡く、儚げな香りは庇護欲をことさらに刺激し、 そしてあるはずのない、まるで母性本能をくすぐられるかのような不思議な感覚に、 藤也は戸惑いを覚えずにはいられなかった。 そんな中、目的のルビーと遊び、 おやつの人参スティックまでも与えることが出来て、 満足したらしい小さな台風の目は、何故か扉からは出ようとはせず、 入ってきた窓枠によじ上ると、満面な笑みを残して去って行った。 そのちっとも王女らしくないお転婆な行動は、失笑させ、 時々垣間見せた、不釣合いな大人びたような表情は、 彼女が同年代の子と遊ぶことなく育っているためではないかと、 胸を少し痛めていた藤也を和ませるものだった。 「どうやら外で待っていた侍女は、ユリアス様がヘレナ王女に就かせた者らしいですわ」 王女と入れ違いに、戻ったセシアが口を開いた。 窓から乱入してきたことから、 単身でここまで出歩い来たのかと思い込んでしまったのだが、 実は、一番信頼できるという侍女と来ていたらしいのだ。 そこでセシアが様子を伺いに外へ出ていたわけだが、その侍女曰く、 王女の身に危険が及ばない限り、何をしても一切手を出さずに自由にさせることと、 仮に、マディーナの私室へ足を向けるような機会が訪れた際は、 外を警戒するようにと、秘めた命を受けているのだそうだ。 それを聞いて、一安心してほっと息をついた藤也だったが、 真夜中になっても一向に睡魔が訪れないでいた。 羊を一匹目から数えようが、何度も寝返りを打とうが、 冴え渡った意識は、昼間会した王女を思い出させ、 そして彼女の紺碧な瞳が、ユリアスを彷彿させてしまうのだ。 (……会いたいな//) そう思えば思うほど、藤也の身体は熱くなる。 何とかやり過ごそうとするが、どんどん上昇する熱は治まりを全く見せない。 けれど下半身に集中して孕んでしまった熱は暴れだし、 もうどうにかしなければ、とても眠れそうにはない状態になっていた。 静寂に包まれる中、もんもんとしながら寝台に横になっている藤也は、 密やかに右手をネグリジェの中へ忍ばせる。 そうして既にしっかりと勃ち上がっている自身を掌に包み込むと、 ゾクゾクするほど刺激的なユリアスの逞しい肉体を想像させながら、ゆっくりと扱く。 ―――下腹部で炎のように熱く、獣のように荒い息遣いの声が艶かしく聞こえる。 わなわなと震わさせている俺の果実を忽然と口に銜えたユリアスが、 ねっとりとした熱い舌で先端の敏感な部分を舐め上げていく。 そして、溢れ出る蜜を強く啜られた瞬間、甘い快感が全身を走り抜ける。 (「ひぁぁ……っ!」) 呆気ないまでに口腔内に弾けさせてしまった蜜を、 美味しそうに飲み込んだユリアスは、 息を乱している虚ろな瞳の前で、その口許を舌先で淫らに舐め取る。 その興奮を煽る仕草を目にした瞬間、 (「…ぁ……」) 沸き起こる疼きが身体の奥から這い上がってくるような感覚に、 喘いで洩らした吐息に甘い声が入り混じる。 ユリアスは、無意識に脚を閉じようとする俺にニヤリと笑みを落とすと、 羞恥を煽るようにグイッと更に大きく両脚を開かせる。 あからさまな視線の淫靡さに刺激されて、 萎えた俺の果実に再び熱が集中し、硬く膨らんでいく。 秘奥に埋め込まれたユリアスの、香油でたっぷりと濡れた指先が、 繊細な花壁の襞を猥褻になぞりながら覚えたひどく感じる場所に触れたのと同時に、 俺の身体が勢い良く跳ね上がった。 (「ひ、っ……いやあぁ……っ」) そこを必要に何度も強く嬲られ、その刺激に達してしまいそうになり、 甘い悲鳴を上げながら、咄嗟にユリアスの指を締めつける。 息を荒げながら上気した身体は貪欲なまでに欲し、 腰を突き出し強請るように揺らし続けている。 ぐちゅぐちゅと掻き回していた指が乱暴に引き抜かれ、 宛がわれた熱く怒張した猛々しい楔が、ゆっくりと俺の体内を侵食していく。 (「んんっ……あ、あっ、あぁっ」) 充分に解された窄まりは、逞しい牡を迎え入れていっぱいに開花し、 とろとろに蕩けきった最奥まで挿入させたユリアスが、熱い息を吐き出した。 奥深くを熱く脈打つ硬い楔にこすられる感触が気持ち良くて堪らない。 (「ユ……はぁ、ぁ……」) 満たされ、掻き回されて湧き起こる熱い疼きが、 俺の頭の芯を蕩けさせ、無意識に腰を狂ったように揺らめかせるも、 ユリアスの突き上げのリズムが早まり、果実が極限に膨れ上がる。 そして、強烈な一突きと共に全身が泡立つように直撃する官能の波に、 狂おしいほどの欲望が思いっきり弾けた。 「はぁっ、っぁ…ぁ……っ」 荒く息を乱しながら大きく背を撓らし、 白くなるほどにシーツを握り締められていたしなやかな指先が弛緩する。 想像して手淫しただけだというのに、 まるでユリアスに抱かれた時のように身体中に甘く疲れを覚えた藤也は、 気だるい意識の中、次第に深い眠りに誘われていった。 〜To be continued〜 |
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